どこまで絞る?

よくターゲットを絞れ!といわれる。

しかし具体的にどれ位にと説いたものはあまりお目にかかったことがない。

私も現在処女作を執筆中であるが、このタイトルを選定する場合、タイトルが絞り具合の範囲を決める重要なものとなる。

ある出版社の社長は、ターゲットは1人に向けて書けという。

ある出版社の敏腕編集者さんは、ターゲットはマス(範囲を大きく)して書けという。

マーケティングにおける市場選択もそうである。

これらに限らず範囲をどれくらいにするか?

これは永遠のテーマである。

当然私もクライアントさんにプロモーションのための広告制作物をアドバイスすることがある。

そんな場合どうしているか?

下記のような「抽象の梯子」というツール(概念)を活用している。

hashigo.gif


この図の使い方は簡単。(図はエクステリア会社の広告コピーなどを検討する際に使用。)

抽象度と具体度を昇り降りするイメージを持てばよい。

具体的には、「防犯用具」という言葉に対しての絞込み範囲をイメージする。

広すぎると思えば、階段を一つ降りて具体度のある「目隠しフェンス」としてみる。

狭すぎる場合は、逆に階段を一つ上ってみる。

これらの繰り返しによって最適の絞込み範囲を決めるのである。

クライアントさんにアドバイスする際は、大抵が具体度を上げる。

なぜなら世に出ている広告の打ち方のほとんどが、抽象過ぎて失敗している。

この梯子を使って具体度を深めると響く対象は少なくなるかもしれないが、自分のことだとわかるので反応があがるというわけだ。

私に限らず、マーケティング系のアドバイスをするコンサルタントは、この抽象の梯子を昇り降りするのがいささか優れているに過ぎない。

広告の場合の絞込み具合についての私なりの答えを述べる。

「反応が失われない範囲でターゲット顧客に対して抽象度をあげる。」

これが答えである。

このように抽象の梯子を昇り降りできるようになると、いろいろと見えてくるものがある。是非使ってみていただきたい。

ちなみにワンフレーズメッセージを得意とした前小泉首相は、この抽象度の上げ方、つまり範囲を広げてターゲット(国民)を括るのがうまい政治家だった。

使い方を間違えると危険な行為となるのでご注意を!


☆☆今日のマーケティングぅ☆☆

「絞り具合は抽象度を考える。」

マーケティングのご相談は加藤洋一まで


※抽象の梯子は、「思考と行動における言語」から引用。下記は良書なので読むことをオススメする。
思考と行動における言語思考と行動における言語
(1985/02)
大久保 忠利、S.I.ハヤカワ 他

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